アニメ第50話、感想
2009.05.26 Tue 02:18
米田鷹雄
基本的な骨子を原作におき、原作通りの台詞回しや構図を使いながらも、アレンジしてきました。
一番、大きなところは、前回から引き続きの黒幕=ブラックファントム。
谷崎にサイコダイブするという改変により、ブラックファントムの“洗脳能力”が今回の能力の根源であることを示し(能力の質で考えるとちょっと強引だけど)、皆本を「治す」方法を位置づけました。
また、悠理は薫の記憶を掘り起こすという形で予言を垣間見る形で、薫を「女王」として認識。エスパーとしてそちらにつきたいという意思をにおわせたのは、ブラックファントム離反フラグ。
原作では未だケリがついていないブラックファントムに対して、それも薫が導くのだということを示唆したことで、一応の結末を描いて見せました。
このあたり、アニメスタッフがかなり頑張ってると思います。
また、これに伴い、皆本に接触しようとするチルドレンを阻んだのもブラックファントムということになり、兵部の、チルドレンを助けたいという意思はより強化されたように見えました。
一方、兵部はほぼ原作通り。自分を投影して感情移入しているチルドレンをなんとか救いたいという意思。、パンドラは兵部と部下たちの間の絆を垣間見せ、兵部が救われるかもしれないこと。「次の機会がくるまで」という形でチルドレンには一旦、引くという意思表示による区切り。ひとつのオチを見せています。
また、チルドレンと皆本も原作通り。
無駄な過去などない。あたしたちが大人になって追いつくから。
原作より「居場所」が薄められ、「未来」が強められているように演出を感じました(台詞の入れ替え、取捨選択など)。
それと、薫のメインヒロイン性も若干強くなっていましたね。
最後の解禁シーンも、ただいれただけでなく、ブラックファントムの能力を解くにはトリプルブーストしかないわけですから、これは自然。原作のだれだかわからないけど犯人捕まえられて解決法がわかったというのよりスマートでした。
最後の、兵部と皆本の“対決”において、皆本ははじめて精神的に完全に優位にたって兵部と話をしていたようにみえました。
つまり、チルドレンが皆本により成長しているだけでなく、皆本もチルドレンにより成長してるのだということですね。
これも実質最終回にはふさわしいアレンジでした。
総じて、原作渾身の「小学生編最終話」を「アニメ(実質)最終話」としてうまくアレンジに成功した傑作回だったと思います。
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