試験に出る超能力(1)〜(7)の感想

2009.06.23 Tue 23:45
米田鷹雄


冒頭、ファントムとミラージュが会話し、横で悠里が寝ている。
悠里が目を覚ますと、二人が消える……
一見、ただ、前回からの引きをいれた上でのサービスシーン(笑)だけのようにも見えますが、紙(本)に存在を仮託し意思を残すという宇津美が同じシリーズの中に出てきたことを考えると、悠里の肉体に二人の存在が仮託されているということを示しているのでしょうか? 宇津美が幽霊であり、ファントム=幽霊、ミラージュ=幻影ということを鑑みても。

メインとなっているのは、パンドラのアジト紹介編。
アニメではどこかの島でしたが、自由に移動できる船というのは、古い少年漫画の影響がありそう。でも、これなら神出鬼没も当然で、かつ、豪華な生活もできるというなかなか面白い設定です。
しかも、実は空をとぶ!
“離水”シーンは元ネタはヤマト、あるいは真木のキメッぷりからハーロックというところなんでしょうが、劇中、船として描写されていたものが突如飛行するという展開からは「まほろば」(マイナーだなw)のほうを思い出しました。
兵部は、直接的に薫に手を下すとは思えなかったですから、「罠」はどうするのかと思っていたら、こういう手だったとは。
でも、とんでる間は、かなり数の超能力者が能力を出す必要がありそうですから、パンドラに所属するのも大変なんですねw
この船にのってる以外にもメンバーはいるでしょうから、小学生編で水族館のホールでブリーフィングしていた印象からすると、かなりメンバーは増えているみたい?

アジトから脱出した薫は、パンドラの個人個人には「超能力者」というくくりでの「共感」はあれど、集団としてのパンドラには共感はなく、バベルに帰属意識をもっているということを明確としたといえるでしょう。
で、それにしがみついていった澪は、薫を中心にして、バベルでのチルドレンと対称の位置にある存在であることもはっきりしました。だからこそ、薫は“あの場面”で澪を助けてしまうわけですが。
今回、澪をバベルに誘うということまでした薫は、やはり超能力者個々を救おうとするのは“クイーン”として成長してるともいえます。
しかし、考えてみると、澪が本当にバベルにくれば、あの予知のシーンはなくなるわけです。もしかして、澪の帰趨がOver the Futureのカギに!?
皆本は、澪を篭絡するのに力を注ぐべきですね(間違った感想)


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