ロスト・ガイズ(2)の感想
2010.03.13 Sat 21:50
米田鷹雄
さて、本編。チルドレンは妄想(?)でのみ登場。これだけ出番が少ないのはキャリー編以来のような気がする。
今のところ、皆本が死ぬと世界崩壊ということで、マーズ(横山光輝)を思い出したw
しかし、ストーリー的には不二子とパンドラの取引のほうが重要か。
敵の敵は味方という論理で、目的が共通であり、かつ、自分たちだけでは能力不足だとあれば手を組むことを厭わないのは、兵部にも不二子にも共通するリアリストとしての側面ですね。互いに終戦前後には超能部隊の生き残りとして辛酸をなめたわけだし……。反ノーマル組織を一からつくりあげた兵部。かつて自分たちを弾圧した体制側について政府超能力組織を再興した不二子。どちらもリアリストでないとできないですね。
漫画的お約束wで不二子の携帯で、その事態を皆本は悟るわけですが……これって、なにげにアキレス腱ですね。
今のバベルの”独立性”は不二子の個人的権力でもっている面が大きい。でも、その不二子がパンドラとつながっていたということがばれれば、失脚し、今のような“理想”をもったバベルとしては維持できなくなるでしょう。逆にいえば、それをいつでも暴露できるというカードを兵部=パンドラは握ったわけですから、これは不二子=バベル側はえらい劣勢になっているのでは?
さて、ストーリーでは、妙な信頼関係が出てきている兵部と皆本(賢木のもっている不信感とは対照的)ですが、巡航ミサイル・トマホークの無駄遣いまでして(ちなみに1発二億円くらい)、皆本たちをからかってますね。まあ、まだ本当にピンチじゃないから助けないというところでしょうかw もっとも、ちゃんとした思惑もありそうですが。
一方、さすがに黒い幽霊は強敵。不二子が苦戦……これも兵部は把握しているようだが、どうするつもりなのかな?
チルドレンたちが絡んでくるのかこないのかも含めて、定番を外してきている展開に、先が気になります!
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