SFアニメを科楽する!
2010.06.03 Thu 23:05
米田鷹雄
原稿執筆当時は20巻までが出版されていた頃のようです。
作中に登場する超能力のうち基本能力的なものがあげられているところからも、ちゃんと作品を読み込んでいることが伺えます。
一応、「アニメ」を題材ということになっているので、挿入されている画像はアニメ版の素材でした。
さて、科学説明の対象となっているのは、テレパシーについて。
これが、PKやテレポーテーションよりは説明しやすいと思ったからだそうです。
遠隔でも情報が伝わるということを量子結合で説明することを試みていますが、完全に説明しているというよりは、とっかかりという感じですね。
もともと、総ページ数ととりあげられている本数からみればわかるように作品1本あたりのページ数は多くないので、絶チル「だけ」を目当てに買うのにはおすすめしません。説明しきれてないしw
ただ、二次創作とかで、作品世界の事象に理屈付けをしていく手法としては参考になります。
科学知識については、この本だけの説明で習得するのは難しいかなぁ。インデックス(禁書目録に非ず)というか、とっかかりとしては、アリかもしれません。
それと、この本でなにより評価したいのは、作者が、きちんと各作品に対して「愛」をもっていること。
こ の手の本では「物理的にありえない」などと作中の現象を否定するような解説をしてしまうものがあります。でも、この本では、なんとか説明してみせようとす るのがイイと思いました。
ワトソンが3回結婚した!とつじつま合わせをするシャーロキアン的な態度が、私は好きなのですw
image[453578633X]SFアニメを科楽する!―福江流SFアニメと科学と“美少女”の楽しみかた
日本評論社 2010-03-05
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