幻影の肖像(9)の感想

2010.10.29 Fri 00:40
米田鷹雄


9回で終わりとなった文化祭編。絶チルの中では最長編となりましたね。
話としては、エピローグでした。

悠理(+ナイ+ハンゾー)はパンドラが保護下に置くような感じですね。
やはり、今後も黒い幽霊からの干渉はあるだろうから、釣り出すための餌もかねてるってとこかな。チルドレンから目をそらさせることもできるし。
ただ、ナイの爆弾のことは気づいているのかな? そこは気になる。

パンドラとバベルが「仲良くしてるように見える」のは兵部がノーマルとエスパーという枠組みではなく親と子の枠組みで見てしまったことに起因しているのでしょう。
かつて、小学生編のラスト(オーバーザフューチャー)での兵部は皆本をエスパーにすることで未来を変えようとしました。これはエスパーとそれ以外という区分けをした上でエスパーしか助けないということを端的にあらわしていました。
しかし、今回はエスパーではなくすことで未来を変えようとしたわけで、真逆。
これは「親と子」という枠組からとらえたことによるものですが、結果としてエスパーとノーマルという枠組に囚われうに「人」を助けたということになります。それがたまたまエスパーだったというだけで。
これは、まさにバベル、そして皆本の理想と一緒。
兵部は皆本たちと合流してからそれに気づいてしまった、なんだかツンデレみたいな反応(違)になったんじゃないかw。

昔から超能力孤児を引きとって育てていたようですが、パンドラズチルドレンを学校に通わせることで、世間的な保護者=親として振舞うことを余儀なくされて、物の見方が変わってしまったということじゃないですかね。
いや、親の立場になると、子供や独身の頃には見えなかったものが見えるようになるってのは、よくあることですからねぇ(笑)

してみると、今回は兵部無双なわけですが、そこに至るよう彼の「見方」を返させていたのは皆本であったといえるわけで……。

ところで、逆にフェザーさんは空気w
兵部はフェザーの裏をかいたのだと言いたいようですが、フェザーは意に介せず。
しばらくはこの「裏の読み合い」になりそうですね。

しかし、実はフェザーさん、今回も介入していたわけで。
それは葉の救出w
賢木に頭を下げざるをえなかったたりで、葉が如何に追い詰められていたかわかろうというものw
今後、葉が出てきた時には、「本当はいないんだよなー」と思いながら読むと感慨深いかもしれません(笑)

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