絶対可憐チルドレン 中学生編完結

2014.02.27 Thu 00:06
米田鷹雄


……って、なんだろう、お互いの弟子にまではわだかまりをもたなかった猪木と馬場にようだw

もちろん、皆本と兵部の歩み寄りには「共通の敵」の存在も大きいわけで。
それが高校生編でもなお立ちはだかることが、中学生編最終回で示されました。
手駒はなくなったようにも思えるのですが、さて、どうなりますやら。


最後に中学生編で残念だったことをひとつ。
中盤以降はいわゆる「本筋」のみに修練してしまい、サブキャラの活躍が目立ちませんでした。
バベルでいえば賢木と(これも終盤はリタイア状態の)蕾見以外、ナオミやザ・ハウンド、ダブルフェイスといった面々は顕著でした。
また、チルドレンの中でも薫に焦点が集約してしまい、葵や紫穂は(登場はしているものの)霞みがち。
特に前者は、折角、皆本が全超能力者を動員(指揮)できるという設定をつくったのに、生かされないまま終わってしまった感じ。
これらは勿体無かったなぁ、と。本筋の隙間にもうちょっとドタバタとかサブキャラをいれてほしかった。
能力者と普通人の間の対立という広範な社会的背景をもっていて、メインキャラたちの想いだけでは抗いがたい社会の流れが小学生編から中学生編前半まではあって、作品世界の広がりがあったのですが……。
ちょっとセカイ系になってしまったなぁ。

もっとも、その背景はわからないでもないです。
TwitterかBlogで椎名先生が表明されていましたが、東日本大震災以来、バベルの出動──特に自然災害に対するものは、精神的に書きにくくなってしまったとのことでした(確かに地震に対する出動や、津波を扱ったエピソードもありました)。
そうなると、サブキャラたちを活躍させる余地が少なくなってしまうのをやむをえないのかなぁ、と。



さてさて、次はいよいよ高校生編がスタート。
再開は夏ということなので、半年ほどの長期休載ということに。
次回予告カットにチルドレンが「4人」いたのが気になります。
黒髪の長髪……既存のバベルキャラでは、梅枝ナオミですが、中学生編でもサブキャラとしての役回りにとどまった彼女とは思い難い。
すると……悠理??
どういうことになるのでしょうか。
最終章と銘打たれた高校生編の開始が待ち遠しいですね。

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