アニメ第8話、感想

2008.05.25 Sun 21:15
米田鷹雄


兵部とチルドレンのファーストコンタクトはオリジナル。顔を赤らめる薫と警戒する紫穂と葵というのは、この後の兵部との距離感をそのまま象徴してますね(原作3巻115Pを踏襲しているのでしょうが)。

皆本と兵部の(実質的な)ファーストコンタクトは原作通りのシーン。ただ、「予言」がないため、緊迫感はやや薄いか。

一方、ダブルフェイスは……これ、シリーズでやるつもりかな?w 日曜の朝にやるネタじゃないだろ(笑)

超能力者用の刑務所は、アルカトラスなイメージですかね? 原作よりすごい(苦笑)
もっとも、テレビとしてはこういう演出になりますか。あまりリアルでもまずいのかな。

兵部の部屋も物凄い事になってますねw
でも、花嫁発言は原作通りだ!w 皆本と局長のリアクションもww

脱走騒ぎはかなり大きなものとされ、原作では明言されなかった手引きしている組織も「普通の人々」とされていますね。
でも、組織に何人か「普通の人々」がいるくらいはともかく、あの軍用潜水艦はないだろうと……絵的な面白さはあるのかもしれないけど。

アニメオリジナルといえば、兵部の背中を皆本が押して協力しているシーンは面白かった。原作でははしょられている部分を細かく描写している形になりますが、原作よりよりも協力態勢が強く演出されているということになります。
これは、兵部が単純な「敵」ではないという演出でもありますし、皆本も兵部もチルドレンたちを未来に導こうとしているという意味では同一の目的をもった存在で、表裏の存在であるという演出でもあるような気がします。

原作終盤の兵部の監獄でも吹き荒れる超能力という描写はカットされていますね。
これは全体のストーリーにはあまり大きな影響がないのですが、気絶する皆本とかがカットされたのが残念。
これに限らず、全体的にコメディ部分(兵部のギャグ顔とか、お風呂場とか)がカットされていて、シリアス要素が強い。
これは、「普通の人々」シリーズからの流れを受けているというのもあるでしょうし、「予知」がない分の緊迫感を演出で補おうとしている結果……いや、単に尺なのかも(汗

ただ、兵部が「女王(クイーン)」ときっちりと口にしましたので、予言の話はどこかでやるつもりなんでしょう。
アニメだけ視聴している層には、芯の通った謎があるということ、引っ張ってるということになっていいんじゃないですかね。

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