132th sense.「オーバー・ザ・フューチャー(2)」の感想

2008.06.07 Sat 02:29
米田鷹雄


「記憶泥棒」にごっそり記憶をもっていかれた皆本は、ついでに兵部により外見が子供に見えるようにされてしったわけで。
外見までいじってくるとは思いませんでしたねー。
この発想はなかった!

と、同時に「暫定最終回」だという意味が見えてきます。
絶対可憐チルドレンという作品は、チルドレンたちの成長をメインの柱とする物語で、その最終地点は大人になって「同等」となった皆本とチルドレンが向き合い、その関係(ハッピーかアンハッピーかはおいておいて)を描くというストーリーだということが提示されています。
ですが、このエピソードは皆本のほうを逆成長させることでチルドレンとの「同等」を実現させて、四人の関係を描こうとしています。
つまり、本来の最終回の別バージョン、「暫定最終回」たりえるのだということになります。

さしあたっては、“天才”という「超能力」をもっていたがゆえの皆本の孤独が、チルドレンたちの前に提示されるのかというのが気になるところ。
これは皆本とチルドレンが同じ境遇にあったこと、突出した天賦の才による悩みはノーマルもエスパーも等しく抱えている問題であって、エスパーに固有のものではないということを示している部分だと思うんですがね。

また、兵部が皆本を子供化したのは、一応、そのほうが面白そうだから、という兵部のラブっぷりが発揮(違)されたというセリフがありましたが……本当の狙いはどのこにあるんでしょうね?
薫のため、では単純すぎるし。
当面、皆本の存在が「女王」の出現には必要だからか?
それとも、皆本を餌に「記憶泥棒」を補足しようとしているのか?

……と、予想はしてみたものの、どうなるんでしょうねー。まだ2回をかけてプロローグ完了まできたというところですし。意外な結末だろうですし……

ところで、椎名先生によると、今回の暫定最終回のエピソードは、アニメのシリーズ構成をする際、アニメ最終回用として用意した(された)ものだそうですね(チャイルド皆本の声はくぎみーと決定しているみたいですしw)
そのエピソードを自分でもやってみたくなったそうですが……この顛末は映画「うる星やつら 完結篇」を思い出します。こちらはオリジナルエピソードでの完結編をアニメでやろうとしていたのに、原作の完結編を見て、そちらのほうがよいと原作完結編の映画化に切り替えてしまったというw

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