135th sense.「オーバー・ザ・フューチャー(5)」の感想
2008.06.26 Thu 00:46
米田鷹雄
幸せな子供のままでいることを選ぶか、大人に戻ることを選ぶか。
この二者択一を迫る兵部に対して、「イヤがらせ」としか認識できないのは皆本もまだ青いですね(それとも動揺してるから?)
なにせ、兵部は、自分の命を代償にするといっているのだ。もっと重大なこととして認識しなければ。
で、なんで兵部はそうまでして皆本を子供化しようとしているのだろうか?
蝿の王〜もののけ姫によろしく(13巻)によれば、兵部は“チルドレンたちを悲しませない”ためにちょっかいを出していると語っている。
自分の能力もエスパーのためにしか使わない、といっている。
本来、未来予知に「誤差」を生じさせる皆本の存在を兵部は排除したいはずだが、それをしないのは、まさにチルドレンたちが悲しむことになるからでしょう。
以前、蝿の王〜もののけ姫で皆本にすべて忘れるように強要しようとしたのも、チルドレンたちを悲しませないため、と。
皆本が予知を忘れれば、あの予知にはたどりつかないと思ってるってことなんですかね?
で、今回は、皆本に子供のままを選択させることで、結果として予知の記憶を消そうとしているんでしょうかね?
もちろん、それは未来予知に対する誤差を取り除くことにもなりますね。澪の件もあるし、バベルでなくなった皆本をチルドレンと一緒ならパンドラにきてもいいとまで思っているのかも?
物語構造的には、最初はそこまで兵部が出張るつもりではなかったということで、大人=苦悩する今をとるのか、子供=かつて望んだ幸せなIfをとるのか、選択のほうが主題なんでしょうね。
ただ、皆本と兵部は陰と陽、表裏一体と言うことで、今の存在としての皆本が消えるのであれば、兵部もまた消えねばならないということなのでしょうけれども。
でも、ここまできても記憶泥棒がどうからんでくるのかがわからん……
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