アニメ第12話、感想
2008.07.13 Sun 23:33
米田鷹雄
原作の絶対可憐チルドレンというのは、超能力という「荒唐無稽」なものを扱うにあたって、超能力以外の部分の描写は(未来ということでテクノロジーの進化は見られるものの)荒唐無稽にならないように注意していると思ってます。
でも、今回の改変部分は荒唐無稽。
スットコホルムとかロビエト軍とかピロシキ・スキーとかは、昔からある手法だし、基地連行というシーンをつくったことにより「生々しさ」の回避として許容できますけど……
国際スパイって、なんだそりゃ。
悪の帝國なのかよ、ロビエト軍の旗。
ヘルメットだけで戦闘機のるな。っていうか、ステルス機なんだかVSTOL機なんだかはっきりしろ。その形で空中に止まるな。
人間にミサイルうったって追尾しねーよ、あたんねーよ。金属じゃないんだから。せめて対エスパーミサイルとかいってくれ。
パラシュート脱出した人間相手にに撃墜とはいわんだろ。単なる射殺だ。
まあ、動かせないなら、戦闘機出すなよ、と思うけど、それはまあ、制作の都合だからともかく。
今までも子供向けアレンジはありましたが、これは単なる子供騙しといっていい。
小説版がリアリティと話の都合をうまく融合させて原作をアレンジしていたのに比べるとその違いは歴然。
これは脚本の問題なのかなー。
えーと、気を取り直して、よかった点なぞ。
冒頭、やまべ先生が葵を「手のかからない」と言っているシーンはいいですね。後の三人で言い争うシーンで、葵の心情を強調している。
休憩シーンは原作では触れられているけど、描写されていないものですね。
折角の葵の回。こういうシーンは萌えポイントだ。
薫、紫穂の視点が盛り込まれているのは、チルドレンの絆を原作よりも強調していていいです(ここで、家族状況をばっさり切られているのは、後の家族回にとってあるから?)
一方で、葵の抱きつきシーンで、皆本と葵の絆も強調されてますね。
今まで、薫と皆本の関係ばかりクローズアップされてきた気がするので、これはいい感じ。
この回に対する解釈は、もう椎名先生がブログで言ってますよね。
「チルドレンの三人も、いつもみんな一緒で嬉しい部分と、自分一人で愛情を独占したい部分の両方があるのではないかなと。で、そこを葵に託してみました」
「葵は二人きりの任務が終わってまた「みんな一緒」に戻ることに対して、寂しさよりも嬉しさを感じてます。今の彼女は、少しの間特別な時間を味わえただけで満足なんですね。そんな幼なさやいじらしさが描きたかったのです。」
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