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アニメ第39話、感想

サイコダイバー編、後編。

後編はやはり、かなり密度が高いものに仕上げてる印象。
これなら、前後編にしたのも納得です。

このエピソードは原作では4巻にあり、今となっては初期エピソードなわけですが、確かにこのあたりにもってきたほうが、流れとしてはしっくりする感じもあります。
原作は最初から出し惜しみしない(^^;)方針だったそうなので、初期エピソードになったのでしょうが、パンドラや黒い幽霊との関係が深まってから、終局への道筋(の一部)を示したほうが、話の流れとしてスムーズな気もします。

そして、あらためてここに配置されてみると、このエピソードは絶チルという物語で、存外に大きなウェイトを示しているのだと再認識しました。
終局への道筋、そこにいたる回避方法、薫の皆本への想い、全部つまってますからね。
未来で撃たれた時の「大好きだったよ、愛してる」の台詞を、アニメでははじめてここで公開したのも、このためにとっておいたんですね。
原作でははっきりと言及されていない、「薫と皆本がくっつけば危機は回避される」「全面対立が回避されてこと京介も本当の意味で救われる」というのも明示したのは、アニメという媒体向けですね。
アイキャッチに「Over the Future」と出たのもそうですが。

一方、時系列をずらしたことで、不二子を無力化したのいいとして、その後に「起きた」理由が不明瞭になってしまったり、京介のふるまいが初期のものになっていて今までの流れとかみ合わないといったあたりは残念なところ。

前回の大統領ネタをうまくひっぱって、組織としてのパンドラの行動を描写したのもうまかったと思いました。
海外進出とか、原作の中学生編をふまえたとおぼしき台詞もありますねー。原作をちゃんとフォローしてるんだな。
黒い幽霊とパンドラの直接接触は……んー、どうなんだろ?


以下、小ネタ
・突入時、小鹿主任がちゃんと登場している!w
・ラスト、普段は大人びている紫穂の子供らしいところみると、かわいいですね。
・カニカード、前編からひいていたとは!w
・EDは二番。なるほど、内容とマッチしてる!
・黒巻役はあけのん。うまいなー。
・脅える九具津の肩に、大鎌の手がまわってる! これは大鎌×九具津のフラグが!?

というわけで、今回の話、なかなか良作だったのでは?

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