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スクール・デイズ(3)の感想

いやー、タイトルからドキドキしてましたが、惨劇にはいたらず何よりでしたw

かつて、小学生版の絶チルもいくつかの事件出動を重ねて本筋に入っていたのを思い出しますが、やはり中学生編の基本フォーマットを確認するための一連の作品だった気がします。
「反抗作戦第一号」では、バベルでの立ち位置の確認。
「スクールデイズ」では、社会(学校や出動現場)での立ち居地の確認。
そんな感じでしょうか。

スクールデイズでは、薫の部活問題というのが出てくるわけですが、小学生の頃とは違って、超能力者と普通人の折り合いをつけることにも慣れてきた様子ということでしょう。ここで、悩むようだと「黄金時代」ではないわけで、多少の未練はありつつも"それはしょうがない"とある程度割り切って考えられるようになっていると。
もちろん、それができるのは、彼女たちは依拠するところを他にもっているからこその、(ある種の)自信やプライドがあってこそでしょう。
ただ、微妙に気になるのは、その依拠するところ、薫の「帰属意識」「ロイヤリティの対象」です。
どうやら、薫は、それを「バベル」という組織に対してではなく「チルドレン」というチームにおいているように読めるのがポイントかなと。
この帰属意識の対象が、「チルドレン」というチームから、やがて同じような力なり境遇なりをもっている「超能力者」にまで広がっていった結果が、薫の「女王」化になるのではないかと思うわけです。

さて、一方で「新たな敵」も出てきたわけですが、ま、普通に考えれば正体は雲居悠理なんでしょうね。ただ、一筋縄でいかないことがあるのが椎名作品(末摘さんとかw)。油断はできませんw
能力的にも単なるサイコキノではないと思っていたり。
もしかしたら、グリシャムのような相手の力を使える(この場合は薫)なんていう可能性もあるかも。
更には、あのコスプレが、実は超能力ブースターで、オリジナルにさらに力を上乗せできたりとか……うーん、正体は気になりますw

作劇的には「パンドラ」や「黒い幽霊」「普通の人々」なんかの既成の"敵"を出すとどうしても話が重くなりがちなところを、当面、回避するための仕掛けかなー、と見も蓋もないことを思ったりw

さて、サプリメントでは、パンドラは海外で主に活動していたということで、この1年はチルドレンとパンドラの関係を変化させるような接触はなかったんだよー、ということを示しつつ、サービスシーン兼用(?)の兵部の沖縄エピソード。
沖縄戦を太平洋戦争の象徴として鎮魂しているということでしょうか。
あるいは、軍時代の戦友の多くが沖縄戦で戦死しているという裏設定でもあるかもしれませんね。

……うーん、軍時代の話でSS書きたいなw


あ、あとオチで三人が皆本をいじめていたのは、愛する人が自分のために悩む=自分のことで頭を一杯にしたほしいという乙女心だと思いましたw

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