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ファントム・イン・ミスト(1)の感想

なんとも幻想的なタイトルですね。
前回はパンドラのターンがエンドしたので、今度は黒い幽霊のターンですなー。

冒頭、ちさとが「つきあっていない」と東野との仲を否定すると、ほっとした様子の悠理。チルドレンだけでなく、ちさとにも独占欲? っていうか、百合?

登校したチルドレンが影チルでがっかりする悠理。
ここで、チルドレンがホンモノで、十分に「遊んで」いれば、事件はおきなかったのでしょうかね?

さて、前回エピソードの後始末というべき、予知と兵部について。
予知については、射殺シーン直前までを教えるということに。
チルドレンの反応は、「なんでこうなるの?」と理解できない様子。これは、現時点での皆本とチルドレンの間の強固な信頼関係を示しているわけで、そこに全く隙はないわけですね。黄金時代というにふさわしい。
当初の不信からここまでの関係を築いたのに、それがなぜ……というのが、こらからの物語か。

プロテクトについては誤魔化していますが……実際には不二子はキーをわかっているわけで、紫穂が解読できる可能性もなきにしもあらずのような。

一方、兵部については、特に言及がなかったところからすると、葵と紫穂は(従前からではあるけど)信用してないということか。
薫は、薫に反撃しようとしなかった、その瞳を見て、スタンスを決めかねているという描写になりましたね。これまた、微妙なところだなーw ただ、従前より不二子を殺そうとしたことで、信頼度は大幅に下げていると解釈していいのかな。

そして、兵部が発足したばかりのバベルで、20人以上の職員を殺害したという事件も具体的になりました。バベル立ち上げ時に、当然、多く含まれていた陸軍超能舞部隊の関係者を殺害したということなのですね。私は、一度にやったのかと思っていたのですが、そうではなくて、個別に襲っていったんですなー。
一見したところ、1950年代前半のように見えます。
1950年には朝鮮戦争がはじまり、GHQの方針が転換、警察予備隊が設立され、52年に保安隊、54年に自衛隊が成立するわけで、この頃、日本の超能力部隊も再設立されたと考えると自然ですね。
ただ、終戦からそれまで、兵部がどうしたてかが謎ですが……頭のキズのリハビリと、それによって変化した自分の超能力の訓練?

最後にはファントムによって、なにやら霧が出たということで。
一体、どんな効果のある霧なんでしょうかね?
そして、ミラージュは?




以下、小ネタ。
・予知の解説をサイコキネシスで動かす人形でやっていました、これはサプリメントで、薫(幼少時)が、モガちゃんと変身サイボーグでやってたのを思い出しますね。
・その解説人形、なかなかかわいいw プライズでほしいw
・予知人形劇を見ている時の葵の「死んだ!?」と紫穂の「わたしは?」という読者も思っていた突込みが素敵ですw

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