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ジェネレーション・ゼロ(1)の感想

今週から、短めながらもリアルタイム感想を復活させていきます。

久々のカラー獲得。
それに合わせて、ついに超能部隊編がスタート!
今まで断片的に登場していた兵部や蕾の過去編です。

時間軸は1937年から。つまり昭和12年。
既に満州事変は勃発し、そして、この年に盧溝橋事件が勃発するという年です。
でも、内地では戦火の影は薄く、昭和恐慌も収拾され、帝国主義・日本はまだまだ発展すると思われていた時代ですね。

不二子は昔から変わらない女王様ぶりを披露(発育は途中だけど)。
京介はまだスレてないですねw はじめて高レベル超能力者と出会ったようですし。
そして、京介にとっての「皆本」になりそこねた「大尉」が登場。

椎名先生はカラーにあわせてこの話をもってきたというようなことをBlogでいわれてましたが、チルドレンの過去を振り返る話しに続いて、このエピソードがくるのは、構成の妙になってますね。
読者側は、必然的にチルドレン+皆本のこれまでの歩みと、兵部と早乙女の歩みを重ねてみることになるでしょうから。

リトル・プリンセスの感想

紫穂編のような体裁でしたが、話の軸になっているのは薫でした。
紫穂から見た過去の薫と、その過去を乗り越えていく話だったのかなと。

チルドレンの出会いと、皆本に出会うまでの話は、これまでも何度か書かれてきていました。それはどちらかというと第三者視点(外形的な視点)がメインだったのに比べ、今回は紫穂を通すことえ、より踏み込んだ形になっていたと思います。

葵はわりと純真というか、ストレートな少女な存在であること。
紫穂の斜に構えた言動が、自己防衛のためであること。
葵と紫穂だけでは友情を育みえたかは怪しく、薫が二人をブリッジする存在であったから、チームであり親友たりえたということ。

で、その薫は自分がそういう存在であることとを自認的にか無自覚としてかは別にして、わかっているし、自分が、一番、直接攻撃力があるということで、二人をかばって立ち向かい続けていたということですね。
でも、やっぱりまだ年端もいかない少女。残留思念が形になるくらいのストレスをここで吐き出していたと。
紫穂が原因で暴走してしまうというのは、直前のギリアムの残留思念に取り込まれそうになったことと同じような現象でしょうか。高レベルエスパーがゆえのことですが、このブービートラップは、仕掛ける側のリスクが少ないように思えますから、今後、紫穂の弱点になるかも?
ラストでは薫の残留思念が意志をもって行動したように見えますね。
ウツミさんという前例もあるので、紫穂の能力がブースターになって、そういうことになったのかな。
そして、結果として、その残留思念を「成仏」させたことに。

これは、久々の再登場だった須磨主任に象徴されるチルドレンたちのトラウマであった過去を、もう乗り越えているんだということでしょうかね。
そしてそれはもちろん、皆本が側にいてこそ。
チルドレン(と皆本)にとっては蜜月時代であることが改めてしめされましたね。
ただ、この描写だと「皆本」と「薫」ならば、紫穂も葵も薫をとるだろうなぁ、という感もありますが。

なお、今回はサプリメントで、真木さんに笑かしていただきましたw あのモジャモジャは、わざわざ生やしているんですなぁw

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